旅行向けマルチカレンシー口座
WiseとRevolutの概要
マルチカレンシー口座とは?
マルチカレンシー口座は、1つのアカウントで複数の通貨を保有・両替・使用できるデジタルウォレットやフィンテック系のバンキングサービスです。 旅行者、駐在員、リモートワーカーが国をまたいでお金を管理する際に、従来の銀行で発生しがちな高い手数料や不利な為替レートを避けるのに役立ちます。 PayPalに近いイメージですが、外貨両替と旅行中の支出に特化しています。
代表的なサービスとして Wise(旧TransferWise)と Revolut があります。
- どちらも従来の銀行ではありませんが、規制対象の金融機関と提携して顧客の資金を管理しています。
- 残高にFDIC(連邦預金保険公社)の保険や利息はつきませんが、国際的な資金の保有・利用においては一般的に安全とされています。
旅行で便利な理由
旅行では、銀行が海外取引手数料を課したり、提示レートに為替コストを上乗せしたりすることがよくあります。マルチカレンシー口座を使えば、こうしたコストを避けられます。
- 出発前に複数の通貨を保有しておけば、空港の両替所に頼らずに済みます。
- アプリ内で競争力のあるレートで両替し、有利なタイミングでレートを確定できます。
- 現地通貨のデビットカードで現地と同じように支払えます。
- 海外のATMで現金を引き出せます(現地ATM手数料に注意)。
- 同じアプリで友人と国際送金の送受信ができます。
- ショッピング用に複数のデジタルデビットカードを作成してセキュリティを強化できます。
WiseとRevolutの比較
旅行で使う場合のWiseとRevolutの簡単な比較です。
Wise
- 保有・両替に対応する通貨が多い(50種類以上)。
- 通貨口座、デビットカード、送金に特化したシンプルなインターフェイス。
Revolut
- プラン上限内であれば、より競争力のある為替レートが適用されることがあります。
- 旅行保険やラウンジアクセスなどが付帯するプレミアムプランを提供。
- 利用額に応じたキャッシュバックや提携店の割引などのプロモーションを実施。
共通点
- モバイルアプリで簡単に開設・管理できます。
- 従来の銀行より有利な為替(FX)レートが適用されることが多いです。
- 該当通貨の残高があれば自動的にその通貨を使用し、残高が不足している場合は購入時に両替されます。
- 物理デビットカードとデジタルデビットカードの両方を利用できます。
おすすめ
- 口座は無料で開設できるので、柔軟性とバックアップのために両方のアカウントを作成しておくと安心です。
- 両替前に、両社のレートと手数料を比較しましょう。
- どちらか1つだけ選ぶなら、対応通貨の多いWiseがおすすめです。
渡航前に両方のアカウントを準備し、本人確認と物理カードの受け取りを済ませておきましょう。
WiseとRevolutの始め方
WiseもRevolutも、基本的な流れは同じです。
- アプリをダウンロード
- アカウントを作成
- 本名と自宅住所を入力します。
- 本人確認書類(パスポートまたは身分証)の提出が求められます。
- 本人確認を完了
- どちらのサービスも金融規制に基づく本人確認が必要です。
- アプリの案内に従い、身分証のアップロードとセルフィー撮影を行います。
- 入金する
- 銀行口座やカードを連携し、自国通貨で入金します。
- 通常、銀行振込が最も安い方法です。
- 通貨残高を作成・追加
- 利用予定の通貨(USD、JPY、EURなど)を追加します。
- 小額をテストで両替して、流れを確認します。
- カードを注文
- 物理カードは現金引き出しやIC・暗証番号(PIN)が必要な支払いに便利です。
- デジタルカードをモバイルウォレット(Apple PayまたはGoogle Pay)に追加し、オンライン決済やタッチ決済で利用できます。
- アラートと上限を設定
- 目標レートで両替できるよう、レートアラートを設定します。
- 利用限度額、ATM引き出し限度額、プランの制限を確認します。
マルチカレンシー口座を使う際の旅行ヒント
- 目標レートでの自動両替を事前に設定しておく。
- 購入時ではなく、有利なタイミングで両替できます。
- 不審な加盟店、アプリ、ウェブサイト向けに専用のデジタルデビットカードを作成する。
- 万一カード情報が漏洩しても、被害を限定できます。
- メイン口座に影響させずに、アプリ上ですぐにカードを凍結・削除できます。
- Apple PayまたはGoogle Payで素早く安全に支払う。
- 物理カードより紛失リスクが低く、セキュリティ面でも安心です。
会計時に「ダイナミック・カレンシー・コンバージョン」を勧められたら必ず断り、現地通貨を選んで隠れた上乗せを避けましょう。